歌うのは右脳?それとも左脳?

先日、脳学者のジル・ボルティー・テーラー氏が、

自身の脳卒中の体験を語るTEDの動画を見ました。

脳卒中のところは本編を見ていただくとして、

今日は右脳と左脳のお話をしたいと思います。


右脳というのは、イマジネーションを司ることはご存知ですよね。

芸術分野がお得意で、身体感覚で学びます。

時間の概念は「今」しかないそうで、

映像のレイヤーで物事を捉えています。

右脳を通してみれば、私たちは他者や世界と繋がったエネルギーなんだそうです。


一方、左脳は理性を司ります。

系統だてて物事を処理し、言葉で考えます。

「過去」と「未来」の概念を持ち、

膨大な過去のデータを今起こっていることにひもづけています。

左脳を通してみると、自分とは他者とは交わらない独自の存在。


この右脳と左脳はそれぞれ全く別々に働いていて、

脳梁がその2つを繋いでいます。

右脳と左脳は、異なる性格をもつ、2つの人格だというわけです。


あ、ここまではテーラー氏の受け売りですよ。

こちらの動画、20分ほどですがぜひご覧下さい。

イマジネーションを刺激する氏の語り口が、

きっとあなたの人生に刺激をくれること間違いなしです。


さて、では、歌を歌う時、

私たちの脳はどんな風に働いているのでしょうか。

実際のところは、残念ながら未だ解明されていません。

でもわかっていることもたくさんあります。


歌う時に私たちがしていることは、

例えば声帯や顔、体中の筋肉運動だったり、

歌詞やメロディーを思い出すために

ニューロンを総動員して記憶を引き出したり、

小脳ではリズムを取り、身体でも表現・・・

そして感情はどうやって?

もっともっと細かく分けていくと、本当に大忙しです。


そういったことを、右脳で身体的に身につけたとしても、

わからないところを分析したり理解していくのは左脳です。

それを繰り返しながら、右脳を使って行えるようになるまで

繰り返し訓練を行います。


私のレッスンではよく、

「歌わずに、言葉を語るように音に乗せて」と言います。

先の話から考えるとこれは、言語としての「左脳的アプローチ」なのでしょうか。

特に日本人は音の捉え方が独特で、

西洋人には「音」にしか聴こえない虫の声を、

日本人は「声」として左脳で処理していると言います。

擬音語が日本人独自のものだというのは頷けますし、

歌う時には歌詞を左脳で処理するので右脳だけで歌うわけではないようです。


脳と音楽については面白い本があります。

聴く側の脳にはどんなことが起こっているのか、

そして演奏している側は?そんな秘密をできるだけ科学的に解説しています。

私の大好きなジョニ・ミッチェルの裏話なんかも載っています!

ちなみに、プロフェッショナルになるために必要な練習時間って、

どれくらいだと思いますか?

この本によると、1万時間でワールドクラスのエキスパートになれるそうです。

1万時間というと、1日3時間で10年!これ位なら頑張れそうですよね??

これは音楽に限らず、専門技術を習得するには、

これくらいの時間が脳に必要だそうです。

で、色々と書きましたが、最終的に、人前で歌うときには

「NO BRAIN」

なーーんにも考えずに歌うのが一番です!

無意識に脳が勝手に働いてくれる状態。

この境地に至った時に、初めて鳥のように自由に歌えるのかもしれませんね♪

◎次回の渋谷レッスン、空きあります。

2月13日(土)12:00〜 / 16:00〜

2月21日(日)15:30〜 / 17:30〜

体験レッスン(2,000円+スタジオ代432円〜)など、

お気軽にお問合せくださいね♪ 

◎鎌倉・藤沢レッスンは随時募集中です。

レッスン可能日はカレンダーでご確認ください。

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To be yourself, always love music

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