荷葉の露と鯉の餌

梅雨のさなかに、雨のない日をみはからって散歩に出る

家で仕事をすることが多いので、隙あらばできるだけ歩きに出たい

健康でないとこの仕事は続けられない


7月の頭、源氏池は蓮の大きな葉で満たされる

水と土から生命力をたっぷり蓄えて

丸く大きな葉が遠くまで広がっている


池に住む鯉はさぞかし、自由を阻まれているだろうなと思う


観光地でもなんでも、あれば必ずやりたくなるのは

鯉の餌やりだ


餌をまくと、我よ我よと集まる大きな鯉のたくさんの口

グロテスクなまでのその口を見て、生き物の性を思う


一方で餌を届けたいのは、ありつくのが遅い小さいヤツや、動きがのんびりすぎる亀である


亀ー、がんばれー、


とか言いながら、ささやかな施餌を届ける

でもほとんどは素早いヤツらに横取りされてしまう

人生ならぬ鯉生もなかなかに厳しい


帰りに、大きな水を蓄えた蓮の葉を見つけた

蓮の葉の表面には目に見えない小さな棘がたくさんあって、

その棘が水を弾いてきれいな球体になるんだって


風が吹くとコロコロと揺れて、大きな水の玉には、世界が映っていた






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